< 2004年度1学期前半号 >

 

 

〜テーマ「虫のせかいをのぞいてみよう」より〜

 

んごむし、アメンボ、おたまじゃくし、

モンシロチョウの幼虫、蛾の幼虫、かぶと虫の幼虫‥‥

たくさんの虫と出会い、無事な成長を願いながら、

長い時間を一緒に過ごした春でした。

 

 

*** 目次 ***

「まちの探検」・「虫のせかいをのぞいてみよう」

 

まちの探検 (前半7回/全13回)

 

テーマ「まちの探検」は全13回です。前半7回では、02年度1学期のテーマ「地域探検」をさらに広げる形で、近隣の土地利用の様子を調べます。スクールで学習・生活する上でお世話になっているものという観点から実地調査を行い、自分を取り巻く社会への理解を深め、調査の結果をさまざまな表現方法を使って発表することで表現力を養います。

 

 

≪ まちって何だろう? ≫

 

まちって何?という質問をすると「いろいろなパン屋さんがある」「ムーバス(武蔵野のコミュニティーバス)が走っている」と、それぞれ関心の強いものが挙がってきます。「ビルとか一軒家とかマンションとかがいろいろ立ち並ぶって感じ」と、人や物が集まっている場所という形で表現できる子もいました。

 

 

≪ 高いところから見てみよう ≫

 

スクール周辺の地図や写真を見て、おおまかな土地の使われ方を確認した子どもたちは次に、高いところから本物のまち(スクール周辺)を見て、特徴的な建物などをスケッチしました。地図と風景を頭の中で重ね合わせることができたかな。

 

 

 

≪ 交通量調査 〜こんでいる道・すいている道〜 ≫

 

広域調査の練習として、スクールから一番近いコンビニまでの地図をつくりました。また、4箇所で人や車などがどのくらい通っているか交通量の調査も一緒に行いました。

 

 

調査結果をまとめてみると、やはり2車線の大きな道路は交通量が多いことが分かりましたが、1車線の細い道でも、大きな道路に通じる道は、たくさんの車が通っていることがわかりました。

 

 

≪ まちの探検マップをつくろう! ≫

 

LIS・西荻窪駅・吉祥寺駅を包括する「まち」について、「日頃お世話になっているもの」という視点から調査するものを決めました。地図で確認し、どのコースで調査をするか考えてからスタートしました。西荻窪駅の周辺の道は狭く、電柱がたくさんあるけれど、吉祥寺駅の周辺の道は広く、電柱も地上には見えていないということなど、町によって景色がずいぶん変わることが分かりました。静かな住宅地に入ると、「こういうところにすみたいなー」という声が聞こえてきました。

 

 

≪ 調査したことをまとめて発表しよう ≫

   

 

調査ではたくさんのスケッチ、写真、メモを取ることができました。それら豊富な資料をどのように使うか考えながら、発表会に向けて大きな地図をつくりました。発表会では写真の場所や建物を調査したコースに沿って取り上げ、スクールとのかかわりなどについて紹介しました。また、LIS・西荻窪駅・吉祥寺駅の周りについて比較し、お店の多さや空気のきれいさなど、気付いたことを発表することができました。

 

 

虫のせかいをのぞいてみよう (全6回)

 

どこにどんな虫がいて、何を食べて、どのようにして生きているかということを身近な虫をとおして知っていきます。虫の世界に興味を持って観察し、観察したことを記録に残せることをめざしています。また、昆虫の体のつくりについても勉強します。

 

 

《 身近な虫をさがそう 》

 

テーマ1日目は寒くどんよりとしたお天気でしたが、石の下や地面をよく見るとハサミムシやダンゴ虫などの小さな虫たちが動いています。乾いた木の幹に几帳面に生みつけられたテントウムシの卵。茶色の地面に茶色のアリ。K君はちいさなちいさなアリの動きを見逃しませんでした。アリの巣も発見。

 

 

《 善福寺公園で虫さがし 》

 

しゃがみこんで何かをのぞきこんでいる子ども達に興味をもって散歩されている何人もの人が話しかけてきてくれました。その人たちと立ち話しているナビは気にもかけず、アメンボをじっと見つめるT君。

 

 

《 昆虫ごとの特徴や一生を勉強 》

 

紙芝居や映像でいろいろな昆虫の生活や成長について勉強しましたが、子ども達は実際の生きものから本当にいろいろなことを教えてもらいました。チョウやガの幼虫、アメンボを育てるために日々図鑑を開いて試行錯誤しながら学んでいました。

 

 

《 虫の体ってどうなってるの? 》

 

中国では爬虫類や両生類もまとめて虫だという考えだったそうです。LISの子ども達も「虫を挙げてみて!」というと昆虫に混じって蝸牛(カタツムリ)、蛙(カエル)、蜥蜴(トカゲ)など。虫の中にはいろいろな種類の生きものがいるよ、ということでアリとダンゴムシの足の数や体の節の数などを数えました。牛乳パックの中でちょこちょこと動き回るダンゴムシ。どう数えようか思案中。

 

 

《 虫さがしプラン 》

 

今までに見たことのない昆虫をひとつ決めて、それを見るにはどうしたらいいか考えました。植物の天敵を食べてくれるキイロテントウ、青く美しいモルフォ蝶、大きな大きなヘラクレスオオカブト。それぞれに気に入った虫のすみかや食べものなどを調べて発表しました。

 

   

 

毎日の出来事の中からいくつかのシーンを取り上げて紹介します。

 

《 回転寿司と立体模型 》(算数グループ)

 

生活の中にはちょっとした暗算があふれています。手作りのお皿とメニューでおすし屋さん開店!おすしの値段を皿の色であらわして、お客さん役はお財布と相談しながら注文します。店員さん役は代金を計算したりおつりをはらったり。厚紙のお金をぽんと出して、「つりはいらねえよ!」と気前のいいお客さん。にこにこと愛想のいい店員さん。子ども達の個性があふれていました。

 

平面図形のことをいろいろと勉強しながら、図形を組み合わせて立体をつくっています。「どんな形を使えば思うとおりの“はこ”ができるかな?」チョコ形、ゆるめのプリン形・・・。夢いっぱいの立体作りです。

 

 

《 マークロスコと色の三原色 》(アート)

 

アートでは、混ぜ合わせることでさまざまな色をつくりだすことのできる色の三原色(シアン・マゼンタ・イエロー)絵の具を使い、色面絵画ともよばれるマークロスコの絵のように、着想したイメージを表現する試みに挑戦してみました。

 

 

どんな色が生まれるか楽しみ!!

 

 

《 レゴでつくる横浜みなとみらい 》(休み時間)

 

休み時間にちょこちょこと使って作っているKくんの横浜が、どんどん大きくなっています。ここで中間報告したいと思います。

 

   入場制限があるようです‥。

   逆の発想!面白いですね。

 

2004年度1学期後半号はテーマ「まちの探検(後半)」と、

テーマ「光」の紹介を予定しています。

*** 発行 ***

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