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◆ 木立の中から ◆
〜LISグローバルスクール かわら版〜 Vol.07                
      (2002/12/25発行)
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http://www.lis-global.com/magazine.htm
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☆INDEX☆
■ コラム「テーマ学習」の位置付け
■ スクール便り11、12月号 ダイジェスト版
■ 1〜3月の見学日
■ 編集長のひとりごと 「サンタクロースって本当にいるの?」
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こんにちは!
LIS グローバルスクール代表の鈴木です。
今号より、私が本メルマガの担当となりました。
引き続きご愛読いただければ幸いです。

2学期の終了と同時に、吉祥寺に家族で引っ越してきました。
古くていろいろ手直しが必要な家なのですが、1年間続けた、
片道2時間の通勤から開放されたので、ほっとしています。
さらに、来年1月からはスクールに女の子が入学する予定で、
ささやかな前進なのですが、とても気分は明るいです。

皆さんの一年はいかがでしたか?
明るいニュースが少ない世の中ですが、前向きにがんばっていきましょう!

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│ コラム「テーマ学習」の位置付け
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今回は、保護者の方からお問い合わせも多く、スクールとしても
準備・実施に多くの時間を使っているテーマ学習についてすこし
お話したいと思います。

テーマ学習の概要については、下記リンクをご覧ください。
http://l-net.com/lgs/full/curriculum_thema.html
http://www.lis-global.com/newsletter_home.htm

LISの基本理念「夢をもって、自ら学び、人と学び、ともに成長する」
をもっとも端的に反映しているのが、自分で興味あるテーマを決め、
調べたり実験したことをまとめ、発表する「プロジェクト学習」です。
一方で、小学生(特に低学年)の子どもには、まだ知識・経験も
少なく、テーマを決めることそのものが必ずしも容易ではありません。
また、調査・実験の方法についてもある程度の予備知識・経験が
ないとなかなか先に進めません。

カリキュラム全体の中での「テーマ学習」の基本的な位置付けは、
「プロジェクト学習」への導入として、子どもの世界を広げて
いくことにあります。

その中で重視していることは2つあります。

1つ目は「体験」です。上記の位置付けから、テーマ学習では
「理解」を必ずしも求めておらず、むしろ、自分を取り巻く社会
システムや自然現象に対する「感度」を高めることが目標になります。
したがって、子どもにもできるだけ五感を働かせるように、
実験、製作、専門家へのインタビュー、現地や博物館への見学など、
「体験」の機会を多くしています。

2つ目は「予想→検証のプロセス」です。LISではテーマ学習の
教材を事前に配布せず、最適な実験方法や実験の結果について、
また、社会システムの必要性やその改善の余地について、
子どもたちが予想し、その理由について話しあい、結果を確認する
というのを基本的な流れとしており、子どもが「考える」時間を
多くとっています。

ところで、「LISのテーマ学習は、公立小学校の「総合的学習」と
同じものと考えてよいですか?」という質問を良く受けます。
私が理解している限りでは、「総合的学習」は非常に先生の裁量が
大きく、授業内容もさまざまであるので、答えに困ってしまうの
ですが、現状はどうなのでしょうか?


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│ 「スクール便り」 Vol.4  ダイジェスト版
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今回のスクール便りの内容は以下のようになっております。

テーマ「大きなたてもの」
大昔から現在にいたるまで、人間はなぜ大きな建物をつくって
きたのか、どのようにしてつくったのかを、図鑑や模型だけでなく、
建築家のお話を聞いたり、実際に高層建築を見学に行くなどして
学びました。授業の後半では、自分でコンセプトを考えて
建物の模型を作成しました。どんな建物ができたのでしょうか?

テーマ「ひかりとかげ」
実験を中心に光のいろいろ性質に実際に触れ、体感してもらう
ことに主眼をおきました。ナビゲータが実験器具を手作したので、
そのせいか実験がうまくいくと一番興奮していたのが担当ナビゲータ
だったような...。

テーマ「交通」
普段通学に使っている乗り物からはじめていろいろな交通機関
について学びました。陸、空、海、それぞれで活躍する乗り物の
特徴を調べ、生活との関連や歴史についても勉強しました。
実際に駅、空港を見学したり、バスの運転手さん、スチュワーデス
さんにインタヴューも敢行しました。

その他、2学期後半のハイライトとして、ホームルームの様子や、
体育のエクササイズダンスの様子を紹介しています。

詳細については、ぜひ、HPをご覧になってみてください。
http://www.lis-global.com/newsletter_home.htm

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│ 1〜3月の見学日
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来年1〜3月の見学日が以下のように決まりました。
正式な応募ではなく、検討中の方も、見学・体験入学への参加を
歓迎しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

・2003年1月14日(火) 9時30分〜15時30分
・2003年1月28日(火) 9時30分〜15時30分 
・2003年2月10日(月) 9時30分〜15時30分 
・2003年2月25日(火) 9時30分〜15時30分
・2003年3月11日(火) 9時30分〜15時30分

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│ 編集長のひとりごと 「サンタクロースって本当にいるの?」
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編集長の久保です。
我が家の息子たちは、25日の朝、目を覚ましてクリスマスプレゼントを
見つけて、「サンタクロースが来た!」と大騒ぎです。

長男のたくとは、前日の夜、寝るときに、「うちはマンションで煙突が
ないから、サンタさんが入れるように窓を開けておいてね」と頼むほどの
念の入れようでしたから、喜びはひとしおです(^^)

そんな時、オーストラリア在住の新木さんという知り合いの方から、
100年以上前にアメリカのThe New York Sun紙の社説に掲載された
お話を教えていただきました。

心を「ポワッ」と温めてくれるとってもいいお話だったので、
もうご存知の方もいるでしょうが、改めて皆さんにこの一年の
感謝を込めて、贈りたいと思います。

Yes,Virginia,There is a Santa Claus.

『目に見えるもの、手に触れられるものだけがこの世の全てでは
ないのです。たとえ、目に見えなくても、たとえ手で触れることが
できなくても、愛や思いやりは感じられるでしょう?
なら、サンタクロースがいないなんて、誰に言えるでしょう?
たとえサンタクロースを見た人が誰もいないとしても、
それがサンタクロースがいない証拠にはなりません。
この世で本当に大切なことは、大人にも子供にも見えないんですよ。』

*****

「サンタクロースって本当にいるの?」

昔々、アメリカのある町に小さな女の子が住んでいました。
この女の子の名前はバージニア・オハンロン(Virginia O'Hanlon)

ある日女の子はお父さんに尋ねました。

『サンタクロースって本当にいるの?
私はいると思うけど、友達はみんないないって言うの』

8歳の娘にそう問われたお父さんは、
正直返答に窮したのでしょう。娘にこう言いました。

『サンタクロースがいるかどうかは、パパにはわからない。
でも、新聞記者さんに聞いてごらん?
新聞記者さんなら、本当のことを知ってると思うよ?』

そこで女の子は新聞社に投書しました。
『サンタクロースって本当にいるんですか?』と。

小さな女の子がたどたどしい文字で書いた手紙に、
その新聞社は、『新聞の顔』ともいえる『社説』で答えたのです。

以下はその社説の日本語訳です。
少し長いですから、時間のあるときにお読みください。

ご興味のある方は、原文(英語)でも是非お読みください。
http://www.barricksinsurance.com/virginia.html

* * *

 ニューヨーク・サン新聞社宛てに以下のようなたいへん素晴らしい
手紙が届きましたので早速お答えしたいと思います。あわせて、私た
ちの新聞の読者の中に、この手紙を書いてくれた誠実な人がいるのだ
ということで私たちはとても嬉しく思っていることを記しておきます。

新聞記者さんへ

私は、8才です。
 私の友達の中に「サンタクロースなんていないよ」という子がいます。
 パパは「もしサン新聞にサンタクロースは本当にいると書いてあれば、
きっとそのとおりだよ。」と言ってます。お願いですから本当のことを
教えてください。サンタクロースって本当にいるんですか?

バージニア・オハンロン
ニューヨーク市西95番街115番地

バージニアへ
 「サンタクロースはいない」と言うお友達は間違っていますよ。
その子たちは、現代の、何でも疑ってかかろうとする考え方に取り憑かれて
いるのです。そういう人たちは目に見えるものだけしか信じないのです。
自分の狭い心で理解できないことがこの世の中にあるはずがないと思って
いるのです。
 でも、バージニア、人間の心というものは、それが大人の心であっても
子どもの心であっても、みんな小さいものです。この限りない宇宙の中では、
人間なんてただの1匹の虫けらなのです。周りを取り巻く果てしない世界と
較べてみれば、この宇宙の全てのことを理解し、知ることのできるような
知性を基準とすれば、人間の知性なんて、まるでアリのようなものなのです。

 そうです、バージニア、サンタクロースは、いるんです。
この世界の中に、人を愛する気持ち、思いやり、人のために尽くそうとする
気持ちがあるのと同じくらい確かにサンタクロースはいるのです。そして、
あなたも分かっているように、このような優しい気持ちは世の中のいたる
ところにあって、そしてあなたの生活を美しく楽しいものにしているのです。
 あぁ、もしサンタクロースがいないとしたらこの世はなんてさびしいもの
になるのでしょう。バージニアような子どもがいないのと同じくらい
わびしい世界になるでしょうね。もしもサンタクロースがいなかったら、
この世の中で生きてゆこうとする力を与えてくれる、純粋にものごとを
信じる子どもらしい心や、詩もロマンスもなくなってしまうことでしょう。
触れて感じるものや目で見えるものの他にはよろこびを感じることが
なくなってしまいます。子供の頃の、世界を永遠に輝いた世界にしてくれる、
あの光も消えてしまうことでしょう。
 サンタクロースを信じないですって! それは妖精がいないと信じるのと
同じです。クリスマスイブにパパに頼んで、誰かやとってもらい、
町中のエントツを見張ってもらうこともできるでしょうが、それでも、
もしサンタクロースがエントツからおりてくるところが見えなかったとしても、
それが何の証拠になるでしょう。サンタクロースの姿は誰にも見えないのです。
でもだからと言ってサンタクロースがいないということにはなりません。
この世の中で一番本当のものは子どもにも大人にも見えないものなのです。
 妖精達が芝生で踊っているのをこれまでに見たことがありますか?
もちろんないでしょうけれども、それは「妖精がいない」という証拠には
ならないのです。この世の中にある見えないもの、見ることができないもの
全てを心に思い描き想像することのできる人などいないのです。
 赤ちゃんのガラガラを壊して、中の音が鳴る仕組みを知ることはできます。
でも、目には見えない世界をおおっているベールは、どんな力持ちが頑張った
としても、また、今までにいた世界中の力持ちが力を合わせたとしても、
決してやぶることができないのです。ただ、信じる心、夢見る心、詩、愛、
そしてロマンスだけが、そのカーテンを開くことができるのです。そして、
その向こうにある気高く美しく輝く世界を見てそれを描くことができるのです。
それは全部本当のものでしょうか?
 いいですか、バージニア、これほど確かで、これほど変わらないものは、
この世の中には他にないのです。
 サンタクロースがいないですって! とんでもない。ありがたいことに、
サンタクロースは、ちゃんといるんです。しかも決して死ぬことはないのです。
今から千年たっても、いや、バージニア、今から百万年たったとしても
サンタクロースは子供たちの心を喜ばせ続けてくれることでしょう。

* * *

今年一年間、LISグローバルスクール及びに当メルマガをご愛顧いただき
ありがとうございます。
来年は飛躍の年だと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
(久保)

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企画編集:鈴木 隆
編集長:久保 一之

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