━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 学校をつくろう ◆
〜ラーンネットグローバルスクール東京校ができるまで〜 Vol.08
                      (2002/4/10発行)
────────────────────────────────
⇒ メールマガジン購読登録・解除・バックナンバー
http://www.l-net.com/metro/magazine.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ラーンネットグローバルスクール東京校の久保です。
ついに嬉しい報告をする日がやってきました。

2002年4月8日、ラーンネットグローバルスクール東京校が4人の元気な
子どもたちとともに、新たな歴史を刻みはじめました。

思い起こすと、昨年の2月21日に受け取った一通のメールがすべての始まり
でした。差出人は鈴木隆。私が当時ラーンネットで運営していたメーリング
リスト「出る杭ML」に「石垣島レポート」と題し、石垣島で唯一の私立小学校
(海星小学校)の紹介をしたのですが、それに対して反応をいただいた方の
一人が鈴木さんでした。

3月14日に東京ドームホテルのレストランでランチを食べながら、鈴木さん
から学校設立の思いをうち明けられました。3月23日に「出る杭ML」に
「首都圏校設立プロジェクトメンバー募集」という告知があり、4月22日に
第1回のミーティングが開催されました。

当初から開校は2002年4月と決めてはいたものの、準備期間は約1年しか
なかったわけですから、今考えると無謀な計画だったのかもしれません。
しかし数々の困難を乗り越え、何とか子どもたちとともに開校を迎えることが
できたことは、素直に喜びたいと思います。

思わず感慨に耽ってしまいましたが、この日を迎えることができたのは、
4人の子どもたちがいてこそのものであることは、言うまでもありません。
通常であれば「ご入学おめでとうございます」となるのでしょうが、「ご入学
ありがとうございます」という気持ちも忘れずに持ち続けたいと思います。

また、この一年間、あらゆる場面でサポートをしていただいた皆様方には、
たいへんお世話になりました。メルマガの誌面を借りて改めて御礼を申し
あげたいと思います。本当にありがとうございました。そしてこれからも
よろしくお願いいたします。

 *  *  *

・・・感慨に耽るのはここまでです。
いよいよこれから、ラーンネットグローバルスクール東京校の本当の力
が試される時です。不安もありますが、それ以上に期待に胸を膨らまし
ながら、前をしっかり向いて歩いていきたいと思います。

今回は、ラーンネットグローバルスクール東京校の「はじめの一歩」となる
最初の一日の様子をレポートしていきたいと思います。

ここから新たな歴史が始まります。

┌──────────────────────┤
│ 8時間目 「はじめの一歩」
└──────────────────────┤

外は曇り空。
でも、心は晴れ晴れとした朝を迎えたラーンネット東京校。

8時30分にナビゲータが全員集合。
代表の鈴木さんは前日からスクールに泊まり込んで準備万端。
正本さんはいつもと変わらぬ落ち着いた雰囲気。
安藤さんは前日の夜少し興奮しすぎたようで寝不足のご様子。とはいえ
テンションは誰よりもハイなのは明らか。
川口さんはマイ(スロー)ペースで淡々と。

朝のミーティングのときから鈴木さんは少し緊張気味。それも当然かも
しれません。「本当に子どもたちは登校してきてくれるのだろうか?」と
心のどこかで心配の虫が騒いでいるに違いありません。

元気な声が聞こえてきます。

子どもたちが次々にやってきました。みんな元気な顔をしています。
気がつくと鈴木さんをはじめナビゲータ達からも笑顔がこぼれています。
気がつくと英語担当のナビゲータであるサージ(Mr.Heymann)さんも
みんなの輪に加わっています。

体験入学でスクールやナビゲータの顔は知っているけれど、新しい友達
もいるせいか、子どもたちは少し遠慮気味です。でも体験入学の時には
午前中はみんなの輪に入ることができなかったOくんも、今日は最初から
仲間入りしています。

9時30分 自分を照らし、相手を照らし、お互いに成長する仲間たちが
全員揃いました。

代表(校長)の鈴木さんが「何でもやってみよう」「自分で考えて決めよう」
という話をしましたが、子どもたちにはまだ実感がわかないようです。
でも大丈夫。これからそういう体験をたくさんしていく中で、自然とそういう
ことが身に付いてくるはずです。

スクールの前でみんなで記念撮影。笑顔一杯の写真の中で一人Mくん
だけが膨れっ面です。でも怒っているわけではないようです。そういう自己
主張の方法もあるんですね。もっと膨れろ〜!

オリエンテーションでは、正本さんから「自分で決める」中で大切な、
3つのルールについてのお話がありました。

1.じぶんをだいじにする
2.たにんをだいじにする
3.ものをだいじにする

これ以外のルールはこれからみんなで決めていくことになります。

さて、初日からテーマ学習が早速始まります。
今日のテーマは「わたしの家族」です。今週から6週間にわたって、この
テーマに関連していろいろなことを学んでいくことになります。

今日はまず自分自身のことについて表現します。
Kくんは駅と電車が大好き。自分のワークシート一面に駅と電車、さらに
車やトラックまで描いています。その立体的な構図のダイナミックさには
驚かされました。

お昼はみんなでお弁当です。
中庭でお弁当を食べているときに、外にいるのに全く風が吹かないこと
に気がつきました。不思議な静寂さを持つ中庭を、ラーンネット東京校
お薦めランチスポット第一号に指定しましょう!

午後の体育は見学も兼ねて善福寺公園まで徒歩で移動します。
今は片道30分近くかかってしまいますが、慣れてくれば20分くらいで
行けるようになるでしょう。一番年上のNくんは、体力もありますが、それ
以上に自分のペースで歩くことが好きで、みんなより先へ先へと歩いて
いってしまいます。

私も子どもの頃、遠足で歩くときは一番前か一番後ろを歩いていました。
集団の中で歩くのが大嫌いだったのです。彼の気持ちがよくわかります。

Nくん、その調子だ!でも車には気を付けるんだよ。

今日の最後はサージさんの英語です。
今週はレッスンと言うよりも、子どもたちとサージさんのふれあいの時間
です。初日という要素に加え、体育でみんな少し疲れ気味なこともあって
か、なかなか気分が乗らないようです。

ところがサージさんがトランプを出してマジックをはじめました。
みんなは食い入るようにサージさんを見つめています。言葉の通じない
者どうしのコミュニケーションが始まりました。

これから毎日、サージさんの英語があります。英語がペラペラになる
ようなマジックは、さすがのサージさんもできませんが、英語を使うこと
の楽しさをこれからたくさん体験していくことになります。

みんなでスクールの掃除をして、3時35分、子どもたちの長い一日が
終わりました。

ただ、ナビゲータの仕事はまだまだ終わりません。

4時からのミーティングでは、一日をふりかえり、改善点や気がついた
ことなどの意見を交換します。スクールそしてナビゲータとして成長する
ための大切な時間です。

ミーティングの後は、各自翌日の準備をして、やっとナビゲータの長い
一日が終了です。

窓の明かりが消え、夜の闇の中にラーンネット東京校が溶け込む頃、
西荻窪の居酒屋から、ささやかな乾杯の音が聞こえてきました。

┌──────────────────────┤
│ ホームルーム 「見学及びに体験入学」
└──────────────────────┤

ラーンネット東京校では、入学を希望されている方を対象とした、見学
及びに体験入学を行っております。

見学日は毎月1〜2回を設定する予定で、とりあえず4月は25日(木)
を予定しております。基本的には入学を検討されている方を優先させて
いただきますが、人数に余裕がある場合には、それ以外の当校に関心
をお持ちの方も見学をしていただくことができます。

また入学を希望・検討されている方の体験入学は4月22日以降随時
行っております。詳しくは事務局までお問い合わせ下さい。

お問い合わせ並びにお申し込みは、
ラーンネット東京校 E-mail: tokyo@L-net.com
       または 電話: 0422−23−2702
            FAX: 0422−23−2703

┌──────────────────────┤
│ ひとりごと 「メルマガ」
└──────────────────────┤

メルマガ「ラーンネットグローバルスクール東京校ができるまで」を発行して
約半年が過ぎました。当初は隔週くらいの発行を想定していたのですが、
かなり発行期間があいてしまったこともありました。それにも関わらず、
予想外に多くの方にご購読いただき、たいへん感謝しております。

「〜できるまで」というタイトルにある通り、とりあえず開校をもって一段落を
つけようと思っております。

短い期間ではありましたが、拙文にも関わらず辛抱強くご購読いただいた
皆さま、本当にありがとうございました。

しかしラーンネット東京校は、子どもたちとともにこれからどんどん面白く
なっていきます。その様子をラーンネットにご興味をお持ちいただいた
皆さまにこれからもお知らせしていきたいと考えております。

近日中に当メルマガ特別号として、これからの新しいラーンネット東京校の
情報発信について、お知らせすることを予定しております。

これからもラーンネット東京校をよろしくお願いいたします。

(久保)

────────────────────────────────
企画編集:
⇒久保一之(ラーンネットグローバルスクール東京校)

⇒ メールマガジンへのご意見・ご感想 mailto:kkubo@L-net.com
⇒ メールマガジン購読登録・解除・バックナンバー
http://www.l-net.com/metro/magazine.htm

ラーンネットグローバルスクール東京校
⇒ ホームページ http://www.l-net.com/metro/Home_Met.htm
⇒ 問い合わせ mailto:tokyo@L-net.com
⇒ 住所 〒180-0002 武蔵野市吉祥寺東町4−6−13
⇒ 電話 0422-23-2702 FAX 0422-23-2703

・炭谷俊樹著「第3の教育」(角川書店) 絶賛発売中
・ラーンネットのホームページ http://www.l-net.com/
・「第3の教育」メルマガ http://www.l-net.com/tshp/mag/
・推薦書コーナー http://www.esbooks.co.jp/myshop/00001

                  無断転載はしないでください
────────────────────────────────