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◆ 学校をつくろう ◆
 〜 ラーンネットグローバルスクール首都圏校ができるまで 〜 Vol.01
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ラーンネットグローバルスクール首都圏校設立プロジェクト 久保です。

ラーンネットでは、2002年4月首都圏校開校を目指し準備を進めています。
Web上で企画書を公開して以来、多くの皆さまからお問い合わせをいただき、
その関心の高さに驚きと喜びを感じるとともに、私たちのやろうとしていること
の責任の大きさをひしひしと感じています。

開校を半年後に控え、多くの方にラーンネットグローバルスクール首都圏校
を、もっともっと知っていただくことを目的に、最新の情報や今までの経緯など
を織り交ぜながら、お伝えしていきたいと思います。

記念すべき第1号は、「学校をつくろう」を、お届けします。

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│ 1時間目 「学校をつくろう」
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「自分の子どもを、どの学校に入れようか・・・」

誰でも通る道にさしかかったとき、鈴木隆もその時はどこにでもいる普通の
父親でした。しかし、そこからの彼の行動はちょっとだけ違っていました。

彼は大学卒業以来、10年以上グローバルに活動するコンサルティング会社・
金融機関に勤務してきました。その過程で、グローバル社会において、自分
の頭で考え・判断すること、自分の考えを論理的に説明することがいかに
重要かということを痛感していました。また、そのようなことは大学卒業まで
ほとんど学ぶ機会がなかったことに気がついていました。

英語についても相当苦労し、また残念な思いをしてきました。中学以来、
多くの時間をかけてきたにもかかわらず、聴く・話すといった基本的な
コミュニケーション能力はほとんどついていなかったと振り返ります。

そこで、自分で考え・判断する力、英語も含めたコミュニケーション能力を
身に付けることができる学校のリサーチを開始しました。

すると個性的な幼稚園が多くあるのに対し、ある程度予測はしていたもの
の、公立小学校では、学習指導要領と検定教科書に拘束され、一部を除
いて画一的教育がなされていることが改めてわかりました。

また私立小学校も、少なくとも首都圏では目を引かれる学校はありません
でした(そもそも、幼稚園児に「受験勉強」をさせて、私立小学校に入れる
ことに違和感を感じていました)。

小学校の選択肢の少なさに驚き、暗い気持ちになりましたが、子どもの
成長は待ってくれません。当時、彼の二人の愛娘はまだ2歳1ヶ月と3ヶ月
でしたが、4年後の長女の小学校をどうするかを考えると、鈴木隆はいても
たってもいられません。

ところがリサーチの過程で、神戸にあるラーンネットグローバルスクールと
出会った事が彼にとって大きな転機になりました。

彼は、ホームページで説明されていた理念・カリキュラムに非常に興味を
持ち、学校を実際に見学して、創立者の炭谷さんやナビゲータの方とじっ
くり話し合いをしました。そしてラーンネットは彼がイメージしていた学校に
非常に近いと思えるようになったのです。

かつて彼が勤務していたコンサルティング会社の先輩でもある炭谷さん
から、「ナビゲータをやりたい、このような学校があれば子どもを入れたい
という保護者は多い。しかし、最終的に責任を取る覚悟で運営を行おうと
いう人がいない」という話を聞き、彼は決意しました。

「ラーンネットグローバルスクールを首都圏につくろう」

こうして、鈴木隆がリーダーとなって、ラーンネットグローバルスクール首都
圏校設立のプロジェクトが動き始めました。2001年3月のことでした。

    *  *  *

ラーンネットグローバルスクール首都圏校プロジェクト
リーダー 鈴木 隆より ひとこと

このような決意の下、3月より来年の開校に向けて、準備を進めてきました。
価値観が多様化する中、ラーンネットのような学校に対するニーズは小さく
ないものと考えています。一方で、ラーンネットが全ての子どもに合うとは
考えませんが、このような動きが、多少なりとも社会に影響を与え、小学校
の学びの形が多様化することに貢献していければと考えています。

    *  *  *

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│ ホームルーム 「メールマガジン発行」
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首都圏校のメールマガジンがついにはじまりました。
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│ ひとりごと 「神戸でのひととき」
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私も、9月27日、28日と神戸校に行ってきました。

神戸校の一人の少年と、こんなやりとりがありました。

今回初めて会ったその子は、休み時間にひたすら僕にボクシングスタイル
で、パンチをしてきました。最初は背中だったのですが、右手を出して受け
てあげることにしました。

とっても心のこもったパンチでした。夜には右手の握力が低下するくらい
でした。どうみても遊んでいるというよりムキになってやっている感じでは
あったのですが、彼はちゃんと(どこにならパンチをしてもいいかという)
暗黙のルールを理解してパンチをしてきていましたから、安心してパンチ
を受けていられました。

そんな流れのなかで、今度は彼は蹴りを入れはじめました。少し調子に
乗りすぎてきたようなので、「よ〜し、相手を蹴る気持ちを僕にも味あわせ
て!」と攻めていくと彼は言いました。「大人は子どもに対してしちゃいけ
ない」「子どもが大人に対してはやっていいんだ」と。僕はそこで彼に聞き
ました。「じゃぁ例えば、子どもなら大人を殺してもいいの?」と。彼は一瞬
止まりました。「それはだめだけど・・・、でも子どもは大人に対して蹴った
りすることはやっていいんだ」 「殺すのはダメで蹴るのはいいとなると、
じゃぁ、どこまでならやってもいいの?」 話も蹴りもここで終わりました。

彼は自分で自分に都合のいい理由を付けて行動をしていたけど、本当は
どうしたらいいのかはちゃんわかっていました。

子どもは自分を表現することは、時に下手なことがあります。
僕にはあのパンチが彼の声に聞こえてなりませんでした。
(久保)

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企画編集:久保 一之
      ラーンネットグローバルスクール首都圏校設立プロジェクト

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