━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆ 木立の中から ◆
〜LISグローバルスクール かわら版〜 Vol.45
  「プロジェクトL」ご案内
      (2006/6/26発行)
───────────────────────────────
⇒ メールマガジン購読登録・解除・バックナンバー
http://www.lis-global.com/magazine/magazine2.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ☆INDEX☆
■ モンテッソーリ教育とレゴブロック
■ 「プロジェクトL」次回のご案内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┌─────────────────────────────┤
│モンテッソーリ教育とレゴブロック −集中現象とフロー理論−
└─────────────────────────────┤

前号では、レゴブロックの作品を制作中の子ども達に見られる
「集中現象」について書かせていただきました。子どもは、自分を
成長発達させるために必要な事柄を、周りの環境の中から
見つけると、それに深く関わっていき、「集中現象」が起きます。
しかしこのような現象は、子どもだけに限らないようです。

レゴブロックの売り場にあるブロックを使い、子どもそっちのけで
なにやら作っているお父さんの話や、子どものために買ったはずの
レゴブロックのセットをお父さんのほうが夢中になって組み立てて
しまうという話は、よく聞くところです。私自身も、娘達と一緒に
NHKの「ピタゴラスイッチ」に出てくるような仕組みを組み立てて
いたところ夕飯の時間をとっくに過ぎているのに、何も用意が
できておらず、大慌てしたことがあります。

子どものように、自分を成長発達させるために、周りの環境に
敏感になる時期をすでに過ぎてしまったはずなのに、なぜ
大人にも同じようなことが起こるのか考えた時に、「フロー」と
いう言葉を思い出しました。これは、クレアモント大学の
ミハイ・チクセントミハイ教授による理論で、ある行為に没入
している、心身の状態をいいます。

フローをおこさせる条件には、自分の能力よりほんの少しだけ
高いことに挑戦している感覚があること、進行中のことがらに
ついて、即座の連続的なフィードバックがあることなどが
挙げられます。フローが起きている状態では、その行為と
意識が融合し自意識が喪失してしまう、時間的経験のゆがみ、
つまり、時間が実際より早く過ぎるように感じてしまうことなど
が言われています。そして、フロー経験後は、能力を発達させ、
さらに興味を拡大させたり、挑戦することへの推進力となると
いうことです。

子どもが「集中現象」を起こすことで、より良い方向へ成長して
いくのと同じように、その時期を過ぎても、何かに没入し集中して
取り組むというのは、その人をより良い方向へ導いていくのだと
いえるようです。モンテッソーリ教育をはじめて知った、お母さん
方から、「もっと早く知っていれば・・。」という声をきくことが
ありますが、遅いことなんてないのかもしれません。

子どもたちは、ご褒美や賞賛など外発的報酬をもらいたいために
活動に集中して取り組むわけではありません。それをすることが
楽しく、活動自身が内発的な報酬となります。フローにも同じこと
が言われており、レゴブロックに夢中になる大人も、何かを
完成させてほめられたいとか、表彰されたいなどと思っている
分けではなく、それが楽しくてしているはずです。そして、
子どもから大人まで夢中にしてしまう、レゴブロックがとても
優れた環境であることは、間違いないようです。


┌───────────────────────────┤
│「プロジェクトL」次回のご案内
└───────────────────────────┤

「プロジェクトL」は、レゴブロックを使って一人一人の自由な
発想で、作品を作っていくクラスです。テーマを自分で考え、
設計図や計画書を書いてから進めていきます。興味のあるもの
(例えば、昆虫、恐竜、乗り物など)をレゴブロックで形にして
みたり、絵本の世界や自分の家や周りの町を再現してみたり、
いろいろな車を作って、どんな車が遠くまで走れるか実験して
みたりとどんな内容でもかまいません。自分で考えて、進めて
いきます。これは、フルスクールで行なっていた「プロジェクト
学習」と同じ考えで、「プロジェクトL」は「プロジェクト学習」
と「レゴブロック」を融合したものと考えております。

これまでお子さんの作った作品については下記URLをご覧ください
http://www.lis-global.com/weekend/weekend_new.htm

詳しい内容につきましては、下記のとおりです。皆様のご参加
お待ちいたしております。

* * * * *

「プロジェクトL」

 【対象】  幼稚園年長〜小学3年生(年齢は目安ですので
       この他の方もご相談ください)
 【定員】  8名
 【日時】  2006年7月9日(日) 10:00〜12:00
 【場所】  吉祥寺駅周辺(お申し込み、お問い合わせの際に
       詳しい場所をお知らせいたします。)
 【費用】  2800円

※ 各クラスのお申し込みが4名に満たなかった場合には、
  クラスの変更をお願いすることがございますので、
ご了承ください。 


◎参加方法

【お申し込み方法】
ご希望のクラスをお書きになり、下記のアドレスまで、E-mailで
お申し込みください。お申し込みいただいた方に、受講に関する
資料をE-mail、FAXまたは郵便でお送りいたします。ご希望の
送付方法と送付先をお知らせください。

お申し込み先: support@lis-global.com

【参加費用のお支払い】
当日現金でお支払いください。

【お申込締切】
定員を上回った時点で締め切りとさせていただきます。

【問合せ先】
LISグローバルスクール
support@lis-global.com 担当:鈴木真理加


─────────────────────────────
企画編集:鈴木 真理加

⇒ ホームページ http://www.lis-global.com
⇒ 問い合わせ support@lis-global.com
⇒ 住所(事務局) 〒180-0004 武蔵野市吉祥寺本町4−8−13
⇒ メールマガジン購読登録・解除・バックナンバー
http://www.lis-global.com/magazine/magazine2.htm

             無断転載はしないでください
─────────────────────────────