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◆ 学校をつくろう ◆
〜ラーンネットグローバルスクール東京校ができるまで〜 Vol.04
                      (2001/12/2発行)
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ラーンネットグローバルスクール東京校設立プロジェクト 久保です。

「おやっ?」と思われた方は、鋭い方ですね。

そうなんです。
ラーンネットグローバルスクール「首都圏校」が「東京校」に変わり
ました。ということは?・・・
正解!ついにフルスクールの開校場所が決定しました。

場所は吉祥寺(東京都武蔵野市)です。

閑静な住宅地ですが、一戸建ての庭にはどんぐりの木やこうやまき
(武蔵野市指定の保存樹)などがあるほか、すぐ目の前に保存樹林が
あるなど、自然と触れ合うことのできる環境です。

また付近には善福寺公園や、図書館など、子ども達の学びの場所として、
恵まれたところとなっています。都内有数の文教地区と名高い武蔵野市
ならではという施設が充実しています。

それほど大きな家ではありませんが、中庭が吹き抜けとなったユニーク
な構造は、明るく、開放感が得られるような造りとなっています。

    *  *  *

〔住所〕
武蔵野市吉祥寺東町4−6−13

〔周辺環境〕
東京女子大学まで300m
善福寺公園まで400m
松籟公園まで200m
井の頭公園(吉祥寺駅から300m)

    *  *  *

場所も決まり、いよいよ生徒募集を本格的に開始することになります。
詳しくは下記のホームページをご覧になり、お問い合わせ下さい。
http://www.l-net.com/metro/news.htm

今まで多くの方から、「場所はどこになるのですか?」という質問を
ずっと受けていましたので、やっと皆さんにお知らせすることができ
て、正直「ホッ」としています。

リーダーの鈴木さんをはじめスタッフ一同、夢が具体化するという喜び
と、これから頑張らなくてはという緊張感が入り混じった、気持ちの
高ぶりを感じています。

これから来年4月の開校に向けて、頑張るぞ〜!

    *  *  *

さて、第4号は「スクール用賃貸物件の見つけ方」です。

我々のように学校を作ろうと考えている方が、今後出てくることを
期待し、少しでも参考になるようにと、吉祥寺に物件を決定する
までの私どもの歩みを振り返ってみたいと思います。


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│ 4時間目 「スクール用賃貸物件の見つけ方」
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「スクール用の賃貸物件探しというのは本当に難しい。」というのが
率直な感想です。

我々が探していた土地面積300〜1000平米、建物面積200〜
500平米の物件というのは、けっして無数にある物件ではありま
せんので、企業の研修所あるいは公共施設等という大型の物件に、
ターゲットを絞ってアプローチを始めたのが今年の5月です。

しかし物件探しは当初難航を極めました。

公共施設(閉鎖された学校や、幼稚園、公民館等)は、何件かは話は
あったのですが、貸与の期間が限定されていたり、2002年4月で
の開校が難しかったりして、結局最終的な候補に残るものはありませ
んでした。

もっとも、公共の施設を民間で使うということは、多くの自治体の
場合、基本的には困難であることも事実でした。

その他、専門学校や私立の学校等で余っている建物を使用するという
案もあったのですが、学校法人が学校に関わること以外で賃貸収入を
得ることはできないという制約があって、断念せざるを得ません
でした。

企業の研修所等も、売却物件であればこの不況の折り、いくつかは
出てくるのですが、賃貸となると全く出てこないというのが現実
でした。結局ぎりぎりまで調査は続けていましたが、時間切れで
断念しました。

もともと土地や建物を所有していたり、豊富な資金力があって物件を
購入できる方には無縁の話かもしれませんが、一般的には開校当初
から物件を購入するということは非常に難しいですから、賃貸物件に
頼らざるを得ないのは現実です。

    *  *  *

次の段階では、個人用の大型の一軒家に焦点を絞り、幅広いエリア
で物件へアプローチをはじめました。

スクールに関する条件は以下の通りです。
1.自然環境に恵まれていること
2.東京都、神奈川県で最寄りの駅がJR山手線から1時間以内の
  アクセス
3.多様な教育を受け入れる土壌があること
4.駅、バス停から徒歩圏内にあること。
5.図書館、スポーツ施設が近隣にあること

しかし、前記の敷地・建物の大きさで、これらの条件を全て揃えた
物件というのは、そうそうありません。もちろん家賃も支払える金額
に限界がありますから、選択肢はどんどん狭くなっていきます。

更に賃貸物件探しにおいて最も難しい点は、賃貸物件のオーナーから
スクールとして使用することの承諾を得ることだということにある
ことが、一番実感したことです。

オーナーのみならず、不動産代理店の方に用途を説明すると殆どの
代理店では反応が芳しくありませんでした。そういった中で、我々の
主旨を理解し、積極的に動いていただいた、いくつかの代理店の方
には、本当に感謝しています。

結局、我々が不動産代理店からの情報で気に入った物件があっても、
用途を説明した時点で、その話自体が無くなるといったことも多々
経験しました。

とは言え、立地やアクセス、周辺環境は子どもたちの学びの環境に
おいて、非常に重要な要素ですから、多少優先順位は変えることは
あっても、簡単に妥協するわけにはいきませんので、時間はあっと
いう間に過ぎていきました。

そうこうして物件を探しはじめて半年後の11月に、ほぼ条件を満た
した賃貸物件と出会い、晴れて吉祥寺をラーンネット東京校のスタート
の地に選んだというわけです。

    *  *  *

振り返ると、物件探しは「運」と「根気」に集約されると感じました。

吉祥寺の物件も、「突然見つかった」という感じで、何かの「運」を
感じましたし、そこに至るまで気の遠くなるくらいの物件を調査し
続けた、リーダーの鈴木さんの「根気」には首都圏にラーンネットを
絶対作るぞ!という「執念」を感じずにはいられませんでした。

総括すると、多大な労力は要したものの、我々が予想していたより、
物件探しは順調に行ったのではないかと思います。もちろん、ラーン
ネットの場合、既に神戸に一校あるため、幸いにも怪しげな団体と
間違われることは少なかったということもありますが、都市部でも
不動産の供給過剰状態が続いていること、教育への関心が全般的に
高まっていることが理由として考えられます。

全く一から学校を設立しようと考えていらっしゃる方も、根気強く
情報を収集して、不動産会社やオーナーに説明を続ければ、きっと
道は開けるものと思います。


┌──────────────────────┤
│ ホームルーム 「生徒募集について」
└──────────────────────┤

場所も決まり、いよいよ生徒募集を本格的に開始することになります。

現在のところ、12月中旬までには募集のパンフレットを作成し、
下記サイトを通じてご登録をいただいた方及びお問い合わせをいただ
いた方に、募集要項を送付する予定にしています。

(登録、お問い合わせ)
http://www.l-net.com/metro/form_met.htm

また1月下旬から数回、一日体験学習を予定しており、そこでラーン
ネットでの学びの時間を体験していただきます。

なお、選考については一日体験入学及び後日実施する保護者面接
をもとに行います。
   
選考に当たっては、以下の3点を基準にします。
1)子供がラーンネットを気に入り、来たいと考えていること
2)保護者の教育方針がラーンネットの考え方と一致していること
3)子供が他の子供やナビゲータと良いコミュニケーションがとれること

詳細は募集要項及びウエブサイト上で12月中旬までに告知します
ので、もうしばらくお待ち下さい。


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│ ひとりごと 「絵本と音楽」
└──────────────────────┤

11月23日放映の「たけしの誰でもピカソ」(テレビ東京)で、
「絵本はアートだ」いうテーマが取りあげられました。

最近、子どもから大人まで幅広い層で非常に注目されている「絵本」
の持つ魅力について語られている中で、ゲストとして出演していた
女優の中井貴恵さんをはじめ、ジャズボーカリスト鈴木重子さんや、
ピアニストの仲道郁代さんの読み聞かせの活動がたいへん印象に残り
ました。

ゲームやアニメも暴力的なものが多かったりする中で、長い間伝承
されてきた名作童話などは、現代においてその価値を一層高めている
ように思われます。

更にその「絵本の楽しさ」に加え、親子の豊かなふれあいを作り出す
読み聞かせは、とっても素晴らしいですね。

番組では中井貴恵さんが、ユニークな大型絵本とオリジナルの音楽を
使って「おおきなかぶ」の読み聞かせを披露されて、私も思わず引き
込まれてしまいました。

私の5歳と2歳の二人の息子も紙芝居が大好きで、「3匹のこぶた」
や「おおかみと7匹のこやぎ」などの名作童話の紙芝居がお気に入り
で、寝る前に必ず読ませられます。何度も何度も同じ話を聞きたがる
ので読む方はたいへんですが、二人の楽しそうな笑顔を見ていると、
そうも言っていられません。とは言え、私にとっては「読み聞かせ」
というより「読まされ聞かせ」かもしれませんけど・・・(^^)

番組では次に、平成の山下清ともいわれるジミー大西が作った新作
絵本「トーテン君のオーケストラ。」を紹介。その絵本に服部隆之氏
が音楽をつけて、中井貴恵さんが朗読し、さらなる絵本の世界の
広がりを見せていました。

絵本と音楽の組み合わせって、とっても面白いと思います。

実は、名作童話を題材にして、教育エンタテイメント(エデュテイ
メント)を行っていこうとするプロジェクトが既に始まっており、
私も個人的にお手伝いをしている関係もあって、非常に興味深い
番組でした。
(久保)

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企画編集:
⇒久保一之(ラーンネットグローバルスクール東京校)

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